何かと話題のトロッコ問題。あなたはどう思いますか?『塩狩峠』に見る日本人の倫理観

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「トロッコ問題」って何だ?

山口県岩国市の小中学校で出された問題が世間を騒がせていますね。

「心理教育プログラム」の授業で心理カウンセラーが出したのが「トロッコ問題」。

初めて聞いたので調べてみました。

トロッコが暴走してきました。このトロッコにはブレーキがついていません。

線路の先には5人の作業員が縛られて横たわっています。

また、自分は分岐点でレバーを握っていますが、これを引くと線路が切り替わり、その先には作業員が1人だけ縛られています。

この状況で分岐点にいる自分はどうするか?

「A.何もせずに5人が死ぬ運命」
「B.レバーを引いて1人が死ぬ運命」

どちらか1つを選びなさい、という問題。

イギリスの哲学者、フィリッパ・フットが考えた有名な設問です。

極限状態に置かれた時、どのような答えを導き出すのかという「思考実験」だそう。

NHKのテレビ番組「ハーバード白熱教室」で取り上げられて有名になり、学校でも出されたのではと推測します。

 

究極の二択ですが、答えは「ない」ということです。

自分の納得できる理由を見つけられたほうが、自分なりの正答となります。

あなたはどんな答えを導き出しますか?

 

私なりの見解と「塩狩峠」に見る日本人の倫理観

ネット上でも様々な意見が飛び交っています。

「小学生には残酷、早すぎる」

「意義はある」

など多くの意見がありました。

 

どちらかは死ななければならない。

どっちを選ぶかといわれても、選べませんよね。

そう、私たち日本人の倫理観、価値観は全く違うのです。

 

三浦綾子さんの小説、「塩狩峠」を読んだことはありますか?

北海道の宗谷本線。上り列車が塩狩峠にさしかかった時、最後尾の連結器が外れ、乗客を乗せた客車は後退し始めます。

主人公の鉄道員、長野政雄さんがその時とった行動は…。

乗客を救うため線路に身を投げ出し、自分が下敷きになることによって客車を止めたのです。

長野さんは敬虔なクリスチャン。

実在の人物で、本当にあった話です。

(北海道和寒町に記念館があります。)

 

この小説を始めて読んだとき、涙が止まりませんでした。

 

自分を犠牲にしても他の人を守る。

私たち日本人に脈々と流れる遺伝子、DNAです。

 

今、欠けているもの、思い出したいこと

命を捨ててでも助けることは、なかなか出来ないかもしれない。

でもトロッコ問題をみたら、日本人のDNAなら

「全員助けたい」

と思いますよね。

 

自分が飛び込まないまでも、置き石をして脱線させるとか、

石がなければ靴を脱いで置いてみるとか…。

「どっちを殺すか?」

なんて選択肢は、私たちには無いんです。

そんな二択はありえない。

議論を促し思考力を付けるためとは言え、

これを子どもに出すなんて、信じられません。

 

このDNAが流れているからこそ、世のお父さん達は自分を犠牲にして働いているのではないでしょうか。

嫁に「今月も足りないんですけど」とにらまれても、

疲れて帰ったのに娘はスマホ、息子はゲームしか見ていなくても、

 

取引先に頭を下げ、

上司の指示を守り、

後輩に馬鹿にされても、

命がけで家族を守るために働いているんです。きっと。

自分の楽しみなんか、1本の発泡酒だけでも我慢できるんですよね(笑笑)

 

中島みゆきさんの歌「地上の星」に励まされながら、

自分を犠牲にしてでも家族や会社のため、必死に働ける。

これが日本のお父さんだと思います。

忘れないでください。

昔の道徳ってそういう勉強だったと思うんですよね。

 

トロッコ問題なんか出すより、塩狩峠を読ませてください。

 

ちょっと話がそれてすみません(汗)。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。