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男女別、年代別の太り過ぎの割合
世界保健機関(WHO)の統計を調べてみると、日本では成人のうち肥満者の割合は22.4%。
ちなみに男性は28.9%、女性は15.9%です。
5人に1人以上が肥満ということになりますね。
厚生労働省によると、男性の場合はどの世代でも10年前、20年前よりぐんと肥満者の割合が増えています。
特に40代から60代の肥満者は30%を超えていることがわかります。
中でも40代が35.3%と群を抜いています。
平成29年 国民健康・栄養調査結果の概要(厚生労働省)
まだ若いからと油断しないで健康的な習慣に切り替えていかないと、いずれは糖尿病や虚血性心疾患、脳卒中などへまっしぐら、ということになりかねません。
肥満というのはふつう、からだが太っているという意味。
しかし医学的にいう「肥満」とは、脂肪が一定以上に多くなった状態のことをいいます。
太る習慣をやめ、お金をかけずに痩せるには?
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何気なくやっていることで、太る原因になっていることがあります。
太る習慣をやめればお金をかけずに痩せられるでしょう。
私は患者さんに「痩せましょう」という立場なので、お手本を見せるつもりで痩せました。
まずは自分に出来ることから頑張り、1年で5キロの減量に成功。
その方法をお伝えします。
(今も標準体型を維持しています。)
残さず全部食べるのをやめる
人間の体には、その人にとってちょうど良い食事量があります。
栄養がないと生きていけません。
私たちの先祖から続いていることですが、昔の人は1回に食べる量が少なかった。
食べ物があまりない時代はやむを得ないことですが、そうでない時でも
「自分の体に必要な分だけ」食べていたんです。
今は出された分を全部食べるから、食べ過ぎなんですね。
私は目が卑しいし、嫁さんが一生懸命作ってくれたものを残すのはもったいない。
多くても、毎回キレイに食べていました。
しかし、もったいなくてもお腹が膨れたらそこでやめるべき。
残していいんです。
奥さんに事情を伝えて、残ったら次の食事で食べるようにしました。
食事(特に朝ごはん)を抜かない
以前は前日にお酒を飲み過ぎると、寝坊するし食欲もなく、朝ご飯を食べない日がありました。
食事を抜くと良さそうに見えますが、問題はその後。
体が「飢餓状態」になるんです。
栄養が無ければ生きていけない。
特に脳はたくさんのエネルギーを必要とします。
体の細胞が飢餓状態になると、脳から「もっと食べ物をくれ~」という司令が止まず、体も栄養を取り込みやすくなるんです。
無理な食事制限をするダイエットに挑戦した人がリバウンドしてしまうのはそのため。
1食抜いてしまうことで、その後の昼ご飯や晩ご飯でたくさん食べていたんですね。
今は必ず朝・昼・晩に食べています。
ただし晩はお米を食べません。炭水化物は控えています。
軽めにおかずを食べるようにしています。
早食いをやめ、ゆっくり食べる
早食いは、忙しい人ほどやってしまう悪習慣。
私の場合、完全にクセになっていました。
ゆっくり噛むことが大切です。
たくさん噛むと脳は「たくさん食べているな」と判断できます。
逆に早く食べる人は、あまり噛まずに飲み込んでしまいます。
そうすると脳は「まだ入るな」と勘違いするんです。
食べ過ぎの原因にもなります。
なるべく落ち着いて、ゆっくり食べるようにしましょう。
野菜から先に食べる
お腹がすいていると、ついメインの肉類やご飯を食べたくなってしまいます。
でもカロリーや糖分の多いものを先に入れると、すぐ体に取り込まれてしまうため、野菜から食べることにしました。
テレビの健康番組でも同じ事を言っているので、効果はあると思います。
どれが良かったかはわかりませんが、今は標準体重(身長174㎝、体重65㎏)です。
高額なサプリなどを買う前に、今日からやってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。