私と痛風との格闘
あなたは痛風の発作が出たことありますか?
私は3回やってます。自慢にも何にもなりませんが(笑笑)。
全て右足親指の付け根に出ました。
あれは痛いですよね~(>_<)
死ぬかと思いました。
1回目は突然で何のことがわからず、2日で自然治癒。
<1年後>
2回目は仕事中に襲われ、あまりの痛さに病院に行き「痛風」のお墨付きをもらう。
薬を処方され今後もずっと飲み続けるように指導されたが、その時もらった分だけを飲み、以降は病院に行かなかった。
<2年後>
3回目は足がピリピリして「もうすぐ来るな~」と感じたら、やっぱりきた。
自分で発作の予兆がわかるようになりましたが、時すでに遅し。
「イッテエエエエエーーーーーーーッ!!」
と叫びながら1人もがくしかない。
1・2回目とは比較にならないほどの激痛!
「こんな足は取ってしまいたい」と本気で思った。
仕事柄自分で治そうとしましたが、これだけは手の施しようがない❗
痛くて触れないんですから。
靴下も履けず、サンダルを引っかけて何とか歩いてました。
深く反省し、2か月に1回は病院で薬を処方してもらい飲み続けています。
それ以降、尿酸値は高い時もあるけれど、痛風の発作は出ていません。
痛風の原因は? なぜこんな痛い目に遭うのか
酒飲みの代名詞ともいえる痛風。
その原因は「尿酸」にあります。
痛風発作は、尿酸が「結晶化」することで尿酸値が上がると結晶化して関節に刺さり、激しい痛みをもたらすのです。
この尿酸値はプリン体が多く含まれる飲食物をたくさん摂取すると上がります。
また、激しい運動やストレスも原因といわれています。
しかし何と言っても多いのが、お酒の飲み過ぎ。
呑兵衛のお約束ともいえる痛風発作。
発作を避けたいのなら、普段から尿酸値を上げないようにしなければなりません。
血液検査で7.0が基準値。これより高くならないようにしなければなりません。
ちなみに私が発作を起こした時は8.5でした。
何度痛風発作を起こしても酒を飲みたい人はどうすればいい?
アルコール飲料中のプリン体含有量
「プリン体が多い食事を摂るな」といわれても、それは無理な話。
ほとんどの食事にはプリン体が入っています。
本やテレビの健康番組を見ると簡単に言ってくれますが、生ビールに焼肉が大好きなオジサンには「死ね」といわれているようなもの。
お坊さんが食べる精進料理のような食事を毎日続けるというのは、現実的ではありません。
2~3日で気がおかしくなることでしょう。
薬を飲みながらでも、お酒を飲み続けたいのが呑兵衛の性(さが)というもの。
やめろといっても飲むんだから、どうせ飲むならまずはアルコール飲料について知っておきましょう。
帝京大学医学部第二内科の先生方が、アルコール飲料中のプリン体含有量を調べてくれました。その結果はこちら。
・生ビール(S社) 5.12mg/dl,
・生ビール(E社) 6.86mg/dl,・ラガービール(K社) 4.35mg/dl,
・日本酒 1.21mg/dl,
・ワイン 0.39mg/dl・ブランデー 0.38mg/dl,
・ウイスキー 0.12mg/dl,
・焼酎 0.03mg/dl,
プリン体の量はビールの圧勝です!チャンピオン!!
どれも飲み過ぎれば同じことですが、たしなむ程度に飲むのならウイスキーや焼酎など、蒸留酒はプリン体が少ないことがわかります。
もっと詳しく知りたい人は、以下の論文を読んでみてください。
痛風発作を起こさないため、尿酸値を下げるためには
基本は薬しかない
痛風発作が出たら、迷わず病院に行ってください。
処方されるお薬は大きく分けて2種類。
○尿酸を作り過ぎないようにする「尿酸産生抑制薬」
- アロプリノール(商品名ザイロリック、アロシト-ルなど)
- フェブキソスタット(商品名フェブリク)
○できてしまった尿酸を体外に出す「尿酸排泄促進薬」
- ベンズブロマロン(商品名ユリノ-ムなど)
- プロベネシド(商品名ベネシット錠など)
どちらのタイプにするかは、医師とよく相談してください。
そのうえで食生活、アルコール習慣も見直さなければなりません。
基本は薬と同じで、
①尿酸を作り過ぎないようにすること
→プリン体の多い食べ物を摂り過ぎない。(ウニ、いくら、ビール等)
②できてしまった尿酸を体外に排出すること
自宅にある「○○」を毎日飲む!
病院に行くと必ず「アルコールは控えてください」といわれます。
しかし簡単にやめられませんよね。
痛風の痛みは嫌だけど、酒は飲みたい。
そんな人は必ず薬を飲みましょう。
私たち痛風持ち(高尿酸血症)は、尿酸が作られやすく排出されにくい体になっています。
薬を飲んでもお酒を飲み過ぎれば同じこと。
また発作に襲われます。
それを避けるためにも、お酒をやめないつもりの人は
「牛乳」を飲みましょう。
ヨーグルトでもいいです。
乳製品を毎日摂取してください。
約40%が排出されます。
お酒をやめられない人の痛風は、一生完治しないと考えた方がいいでしょう。
飲みたいのであれば正しく付き合うことが大切です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。